更年期障害

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更年期以降のご相談(更年期障害・高脂血症・性交障害など)

日本人女性の閉経年齢は平均50歳ごろで、そのあたりを境として女性ホルモンの分泌が不安定となる時期を更年期と呼んでいます。

また、女性は40歳を過ぎる頃から卵巣の機能が徐々に落ちてくるといわれていますので、40歳を過ぎたら更年期の症状が気になる場合は、受診が必要なこともあります。

更年期にまつわる不快な症状を更年期障害といいますが、更年期自体は自然の摂理であり病的なものではありません。

しかしながら更年期以降も充実した生活を過ごしていただくためにも、これらの症状をできるだけ抑えることは大切です。「病気ではないから」と我慢せずに婦人科にてサポートを受けることも選択肢の一つとして考えてみてはいかがでしょうか。

ホルモン補充療法の乳がんに対するリスク

ホルモン補充療法とは、更年期の女性を対象に症状緩和などを目的にホルモンを外から補う治療法ですが、2002年ころより各メディアで、ホルモン補充療法の乳がんに対するリスクが盛んに取り上げられるようになりました。

これらの根拠としては、2002年の米国WHIや2003年の英国Million Women Study等にありますが、これに対し日本更年期医学会は次のような見解をしめしています。

  • 乳がんのリスクはエストロゲン単独よりもエストロゲン・黄体ホルモン併用で高くなる。
  • ホルモン補充療法の種類・投与法が異なっても、乳がんの発症リスクは変わらない。
  • 治療期間が1年以内でも乳がんのリスクは増加する。
  • 肥満がなくてもホルモン補充療法により乳がんのリスクは増加する。

上記はあくまでも英国の検討結果であり、すべてが日本人に当てはまるとは限りません。しかしながら、良い情報、悪い情報のみに耳を傾けるのではなく、双方の情報を加味しながら、患者様にとってのリスクとベネフィットを熟考し治療法を選択していくことが真に必要とされると当院は考えます。

当院では、更年期障害によるのぼせ・発汗等がひどく生活に支障がある方に対しては、ホルモン補充療法を数ヶ月間~数年、短期で行い、徐々に漢方薬やその他の薬に切り替えていくようにしています。その他の不定愁訴には、漢方薬や抗不安薬、入眠剤を用いて緩和をはかっています。

大豆イソフラボンのサプリメント

大豆イソフラボンには、女性のホルモン作用と類似した成分が含まれていると考えられています。

最近では、大豆イソフラボンのサプリメントを用いることで更年期障害の症状の軽減をはかることができるといわれています。

大豆イソフラボンサプリメントの効果はホルモン補充療法と比較するとややマイルドではありますが、症状の軽減や成人病の予防効果がかなり期待できます。また、適正に摂取している限りは医薬品のような副作用もなく安心してご利用いただけます。ご興味のある方は、スタッフにお尋ねください。

脂質異常症検査

当院では、生活習慣病の一つである脂質異常症の検査と治療にも力を入れております。
更年期以降の治療は、脂質異常症のコントロールが重要とされており、予防的な治療をうまく組み合わせていくことが必要です。

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